簡単で基礎的な工作ですが、プラスティックの切断法一つとっても分からなかったりします。また、示されている工作法は最低限の物ですから、自らが手を動かしながらその都度工夫をしていかないと、精度の悪い物になってしまいます。
万華鏡は、ミラーの反射が命ですが、反射現象で加工精度の悪さ(誤差)が倍々に増幅することになります。学生が覗いているのは、市販されている様々な仕組みの万華鏡です。オイルを使ってモチーフを浮遊させている物、ビー玉がモチーフとなっている物、球体レンズが外界を取り込む物、偏光フィルターを工夫した物などです。
映像は、プラスティックフィルムに加工された偏光板を90度の関係で二枚合わせた空間に、スチロールやビニールの組織的にゆがみの多い物をモチーフとして入れることで、見える虹色(偏光)を反射させているパターンです。
スチロールや塩化ビニールなどのプラスティックゴミが筒の中で動くたびに、虹の七色のような偏光を見せます。